GRIT JAPANとは、現代の肖像画である。
GRIT JAPANを始めてから、それが一体どういうものなのかを言葉にしたくてずっと考えていた。
GRIT JAPANはWEBマガジンなのかと思った時期もあった。見た目はそうかもしれないし、実際ぼく自身も
そうなのかと勘違いしていた。
だけど、考えれば考えるほどに、マガジン:雑誌という概念にしっくりこなかったのもまた事実だった。
一般的にいって、雑誌となればメディアの一部ということになる。でも自分の中でGRIT JAPANがメディアを
名乗ることに抵抗があった。それは、GRIT JAPANに費用対効果に求められたくなかったからである。
では何をGRIT JAPANに求めるのか。もやもやした気持ちを明確な言葉にしたくて一年以上考え続けてきて、
あるときはっと気がついた。
そうか。GRIT JAPANは現代の肖像画なのだ。
かつて、人生の足跡を残すために画家に肖像画を描かせた時代があった。今でもそういう方はいるだろう。
昔に比べたらずっと数は少ないだろうが。
GRIT JAPANは、やり抜く人々を対象とした、現代の肖像画である。
人生の一ページを「映像+文章+写真」で描く肖像画である。
GRIT JAPANが一枚の絵と違うのは、それを世の中に公開することで、肖像画の持ち主の幸せをおすそ分けしてもらうという点にある。
幸せのおすそ分け。
GRIT JAPANを見る人は、元気をもらい、勇気を得、新しい世界を知ることになる。それはすなわち幸せである。
GRIT JAPANとは、やり抜く人々の肖像画を作り、世の中に幸せをおすそ分けするための存在である。
この考え方に行き着いたとき、GRIT JAPANがすとんとぼくの腑に落ちた。