2025年4月8日

ハイコロトンボ

 

食べログ

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Instagram @hikoro_tombo

 

埼玉県所沢市緑町4丁目2−8 ライフハウス所沢

新所沢駅西口徒歩5分

 

 


笑顔の集まる居酒屋、ハイコロトンボ。

西武新宿線新所沢駅を西口に降りて狭山方面に5分歩くか歩かないかのところにハイコロトンボがある。ちょうど住宅地と商業地の境目みたいな立地にあって、仕事帰りのひとが一杯やったりコロッケを買って帰ったりしている。ハイコロのハイはハイボールのハイで、コロはコロッケである。テイクアウト用の出窓があって揚げたてのコロッケを持ち帰れるのだ。コロッケは小ぶりでころんと丸い。カウンターには蒸し器が常設してあってシュウマイもハイコロの売りの一つだ。蒸し器はシュウマイ以外にも様々な蒸し料理に使われている。

コロッケ屋さんをやりたかったわけではなかったので。オーナーの中西さんの言葉だ。居酒屋チェーンで長年働いてきた中西さんはお客さんに飽きられないことが大事と語る。そのための手段として選んだのがたまたまコロッケでありシュウマイというわけである。ハイコロへ行ったらなにはともあれコロッケを食べて欲しい。手段としてのコロッケであるが、これが美味いのだ。小さいのでついつい食べてしまう。コロッケで腹を満たしてはもったいないと思いつつ、ついつい手が伸びてしまう美味さである。

ハイコロの一番の魅力をご紹介したいと思う。まずオーナーの中西亘さんである。中西さんは10代の頃から居酒屋業界で働いてきた。いつかは自分の店を。それをハイコロトンボで実現した。趣味はバイトのスタッフを太らせることで賄いはいつも大盛りである。大盛りの賄いは中西さんの愛である。お客さんも宝だが同時にスタッフも宝だと憚らない。

 

次に店長の阿部公輔さんが登場する。阿部さんはバンドでドラムを演奏するミュージシャンでもある。学生時代にバイトで入った先で中西さんと出会ったのがきっかけとなって今につながっている。ひとのつながりというのはどこでどう通じているかわからないから面白い。阿部さんは聞き上手であり記憶力に優れている。カウンターを取り仕切るのは阿部さんの仕事で常連や新規のお客さんを相手に上手に気を配っているのはさすがである。見た目とは裏腹の話しかけやすさが阿部さんの魅力かもしれない。

 

最後にホールリーダーの田村恭子さんである。恭子さんは医療事務業界から居酒屋業界に転向した。事務よりも接客により魅力を感じたのだという。阿部さん曰く恭子さんは接客の才能があるのだという。明るく朗らかな性格の恭子さんは今やハイコロになくてはならない人材となった。

ハイコロトンボはひとで勝負する店であると言ったら語弊があるか。しかしその通りなのだ。一度行けばわかる。二度行けばもっとわかる。三度目行ってみたいなと思ったらもうあなたはハイコロの虜だ。居心地がいいからつい行ってしまう。ハイコロトンボはそういうお店である。